前の会社を辞めることを考えていた頃、
私は、
「このままここで働き続けていいのかな」
と悩んでいました。
仕事で感じるストレス。
職場での人間関係。
そして、
これからの自分の働き方。
いろいろなことを考えていました。
そんな時期に、
私は、
「何か新しいことを始めたい」
と思うようになりました。
「誰かと話したい」「新しい仲間がほしい」
もともと私は、
無趣味でした。
自己紹介で、
「趣味は何ですか?」
と聞かれるのが、
実は少し嫌でした。
「特にありません」
と答えるのが、
なんとなく寂しかったのです。
当時、
周りの友達は子育てで忙しく、
気軽に遊べる時間もあまりありませんでした。
職場でも、
仕事以外のことを話せる人が、
それほどいるわけではありませんでした。
ストレスも溜まっていました。
誰かと話したい。
新しい仲間が欲しい。
大人になってから友達を作るのは、
簡単ではない。
でも、
何かを変えたい。
そんな気持ちがありました。
「自然の中で、無心になりたい」
そこで私は、
一人で山登りサークルを探しました。
山登りが、
もともと趣味だったわけではありません。
ただ、
自然の中に行きたかった。
体を動かして、
ストレスを発散したかった。
何も考えず、
無心になれる時間が欲しかった。
そして、
新しい人と出会いたかった。
そんな気持ちから、
一人でサークルに飛び込んでみました。
今考えると、
かなり思い切ったことをしたと思います。
そこで、思いがけない出会いがあった
山登りのサークルで、
仲良くしてくれた人がいました。
一緒に山を歩きながら、
いろいろな話をしました。
そして、
仕事の話になったとき、
私は驚きました。
その方が、
社会福祉士として働いていたからです。
当時の私は、
すでに社会福祉士という仕事に興味を持っていました。
会社を辞めようかと考える中で、
「もっと人と関わる仕事がしたい」
「優しい世界で働きたい」
と思うようになり、
福祉について調べていたのです。
通信制大学のパンフレットを取り寄せたり、
実際に福祉の仕事を知る人に話を聞いたり、
ボランティアにも行ったりしていました。
でも、
なかなか、
実際に社会福祉士として働いている人の話を聞く機会がありませんでした。
ボランティア先にも、
私が知りたい話を聞ける人はいませんでした。
そんなときに、
まさか、
山登りのサークルで出会った人が、
社会福祉士だった。
本当に、
びっくりしました。
「これって、引き寄せなのかな」
その方からは、
社会福祉士の仕事だけではなく、
福祉業界についても、
いろいろと教えてもらいました。
実際の仕事はどうなのか。
どんなことが大変なのか。
福祉業界にはどんな仕事があるのか。
外から調べているだけでは分からなかったことを、
実際に働いている人から聞くことができました。
私は、
「こんなことってあるんだ」
と思いました。
社会福祉士について知りたいと思っていた。
実際に働いている人の話を聞きたいと思っていた。
そして、
「新しい仲間が欲しい」
「自然の中で無心になりたい」
と思って、
一人で山登りサークルに参加した。
そこで出会った人が、
たまたま社会福祉士だった。
あまりにも出来すぎていて、
「これって、引き寄せの法則なのかな」
と思ったくらいです。
もちろん、
本当に引き寄せだったのかは、
私には分かりません。
でも、
あのときの私は、
確かに、
不思議なものを感じました。
そして今振り返ると、
もう一つ、
思うことがあります。
自分が動いたからこそ、その出会いが生まれたのかもしれない。
仕事を辞めようかと悩んでいた。
このままでは嫌だと思っていた。
だから、
新しい場所を探した。
一人で山登りサークルに参加した。
その先で、
偶然、
必要としていた情報を持っている人に出会った。
「引き寄せ」と呼ぶのも素敵だけれど、
自分の気持ちに従って一歩動いたことも、
きっと大きかったのだと思います。
