「事務しかできない」と思ったときに、まず考えたい5つのこと③

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「どんな仕事か」だけでなく、「どんな環境で働くか」を考える

仕事を選ぶとき、私たちはつい、

「どんな仕事をするのか」

を中心に考えてしまいます。

事務なのか、営業なのか、販売なのか。

給与はいくらなのか。

休日は何日あるのか。

残業はあるのか。

もちろん、これらは大切です。

でも、これまでいくつかの仕事を経験してきた私は、もう一つ大切なことがあると感じています。

それは、

「どんな環境で働くのか」

です。

私はこれまで、同じ「働く」ということでも、職場によって驚くほど気持ちが違いました。

大好きだった観光施設での仕事

最初に就職したのは観光施設でした。

もともとは「面白そう」「楽そう」という、かなり単純な理由で応募した仕事です。

ところが、実際には全然楽ではありませんでした。

重たいものを運ぶこともありましたし、先輩後輩の関係も厳しく、体育会系のような雰囲気もありました。

それでも、私はどんどんその職場が好きになっていきました。

たくさんの職員と仲良くなり、同期や後輩とプライベートでも遊ぶようになりました。

歴史的な価値のある観光施設そのものにも興味を持つようになり、休日に施設巡りをすることも好きになりました。

その後、部署異動で現場から会計係へ異動になったときは、「評価された」と感じて嬉しかったことも覚えています。

年間休日は非常に少なく、繁忙期には2週間連続勤務をしたこともありました。

それでも、毎日出勤することが楽しかった。

休みの日に家にいるより、職場にいるほうが楽しいと思っていたくらいです。

今振り返ると、私はそこで、

仕事内容だけではなく、職場の人、雰囲気、環境、そこで感じる自分自身の居心地

を気に入っていたのだと思います。

暇なのに、つらかった広告代理店

その後、事務職に転職しました。

次の広告代理店は、駅近くにあるビルの小さな事務所。

私以外には営業職の男性が2人いるだけでした。

営業に出ていることが多かったので、私は一人で事務所にいることがほとんどでした。

仕事もあまりありませんでした。

月末に請求書の照合作業があるくらいで、その他はとても暇。

今考えると、こんなに恵まれた「暇な仕事」はなかなかないかもしれません。

でも、私はつらかった。

時間が経つのが遅く、寂しくて、泣きたくなることもありました。

仕事が忙しくてつらいのではなく、

「人がいない」「話す相手がいない」「自分がここにいる意味が分からない」

ことがつらかったのです。

人と関われたヘルスケア施設。でも、環境が過酷だった

その後、私は大好きだったヘルスケア施設の店舗運営の仕事を選びました。

「ここなら人がたくさんいるから、もう寂しくないだろう」

そう思ったからです。

実際、パートさんとの関わりは楽しかったです。

しかし、今度は仕事そのものが過酷でした。

設備管理、トラブル対応、故障対応、パートさんの管理、開店前の準備など、社員として判断しなければならないことがたくさんありました。

しかも、その時間帯に社員は自分一人。

早朝4時出勤、深夜まで勤務することもあり、サービス残業が当たり前の環境でした。

人との関わりは楽しい。

でも、身体と心が限界になる。

ここでも、「人と関われる仕事なら何でもいい」というわけではないことを経験しました。

ホワイト企業でも、居心地が悪いことがある

その後、派遣社員としてインフラ系の会社で働くことになりました。

ここは、それまでの会社とは全く違いました。

福利厚生が充実していて、休日も多い。

時間外手当もしっかり出る。

資格取得支援や人間ドックの補助などもあり、社内規定もきちんと整備されている。

いわゆる「ホワイト企業」でした。

そして、私はその後、正社員にも登用されました。

給与も大きく上がり、休みも増え、福利厚生も利用できるようになりました。

客観的に見れば、かなり恵まれた環境だったと思います。

周囲からも、

「そんな有名な会社に勤めていてすごいね」

と言われました。

家族も喜んでいました。

それなのに、私は職場に馴染めませんでした。

事務所はとても静かでした。

私語はほとんどなく、みんな忙しそう。

話しかけてくれる人もいない。

「分からないことがあったら聞いてね」と気軽に言ってくれるような人もいませんでした。

若い人が多いのに、職場は静かで、どこか殺伐としている。

私はもともと人と話すことが好きな性格だったので、その環境がとても苦痛でした。

そして最後の1年は、仕事量や人間関係のストレスが限界になり、

「1秒でも早く家に帰りたい」

「ここにいたくない」

という気持ちで毎日出勤していました。

給与は高かった。

福利厚生も良かった。

休みも多かった。

それでも、幸せではありませんでした。

「自分に合う環境」を考える

こうした経験をして、私はようやく、

「良い会社」と「自分に合う会社」は、必ずしも同じではない

と気づきました。

もちろん、給与や休日、福利厚生などの条件は大切です。

でも、それだけではありません。

例えば、

  • 人と話すことが好きなのか
  • 一人で黙々と働くほうが好きなのか
  • 忙しいほうが充実感を感じるのか
  • ある程度ゆとりがあるほうがいいのか
  • チームで働きたいのか
  • 一人で任されるほうがいいのか
  • 人をサポートすることにやりがいを感じるのか
  • 変化の多い仕事が好きなのか
  • 決まった仕事を正確にこなすほうが好きなのか

こうした「自分と環境との相性」も、仕事を選ぶうえで大切なのだと思います。

私自身、まだ「自分にぴったりの仕事」を見つけたわけではありません。

今でも事務職に戻る可能性はあります。

だからこそ、今度は「事務か、事務ではないか」だけで考えるのではなく、

「私はどんな環境なら、自分らしく働けるのか」

を考えていきたいと思っています。

もし今の仕事に違和感があるなら、

「この仕事が向いていない」

と決めつける前に、

「仕事内容ではなく、職場環境が自分に合っていないのでは?」

と考えてみるのも、一つの方法かもしれません。

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