「事務しかできない」と思ったときに、まず考えたい5つのこと②

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「資格がない」ことと「スキルがない」ことを分けて考える

「自分には何のスキルもない」

以前の私は、そう思っていました。

私は大学を卒業していません。短期大学を卒業していますが、専門分野を深く学んだわけではありません。

短大では、パソコンやビジネスマナー、経済、商業などを広く浅く学びました。

でも、今振り返ってみても、「この資格があるから、この仕事ができます」と言えるような専門性は身につきませんでした。

だから、ずっと「手に職がない」と感じていました。

例えば、保育士、栄養士、看護師など、資格や専門知識が必要な仕事があります。

そういう仕事を見ると、

「私にはできない」

と思っていました。

技術職や職人仕事もできない。

力仕事もできない。

人のお世話をするような仕事も、自分には向いていない。

そして残ったのが「事務」でした。

「事務なら、慣れれば何とかなる。分からなければ調べればいい」

そんなふうに思っていたので、事務の仕事を長く続けても、それを専門的なスキルだとは考えていませんでした。

資格を持っている人だけが「スキルのある人」ではない

今になって思うのは、

「資格がないこと」と「スキルがないこと」は、同じではない

ということです。

例えば、事務の仕事では、

  • 正確に数字を扱う
  • 締め切りを守る
  • 複数の仕事を整理する
  • 優先順位をつける
  • 分からないことを調べる
  • 必要な人に確認する
  • 相手に合わせて説明する
  • ミスが起きないように確認する
  • 周囲が困らないように先回りする
  • トラブルが起きたときに対応する

といった能力が必要です。

これらは資格試験のように「合格」「不合格」と表示されるものではありません。

だから、自分では気づきにくい。

でも、仕事を続ける中で身につけてきた、れっきとした能力です。

「調べれば何とかなる」は、実は簡単ではない

私は以前、

「分からなければ調べればいい」

と思っていました。

でも、実際に仕事をしてみると、調べること自体が簡単ではありません。

何を調べればいいのか分からないこともあります。

インターネットで検索しても、自分の会社の事情にそのまま当てはまる情報が見つかるとは限りません。

そんなときは、本社に確認したり、過去の書類を探したり、以前の事例を参考にしたりしました。

そして、最終的には「では、今回はどうするのか」を自分で判断して、仕事を進めなければなりません。

つまり、

「分からないことを調べて、必要な情報を集め、仕事を前に進める」

ということ自体が、私が長年の事務経験の中で身につけていた能力だったのです。

「資格がないから何もできない」と決めつけない

もちろん、資格や専門知識が必要な仕事はあります。

資格を取ることで、仕事の選択肢が増えることもあります。

私自身、会社員時代には資格の勉強をして、1年に4つの資格を取得したこともありました。

だから、資格取得を否定したいわけではありません。

ただ、

「資格がないから、自分には何もない」

と考えてしまうのは、少し違うのではないかと思っています。

資格として証明されていなくても、これまでの仕事の中で身につけた能力はあります。

むしろ転職やキャリアを考えるときには、

「どんな資格を持っているか」

だけではなく、

「これまで何をしてきて、何ができるようになったのか」

を振り返ることも大切なのだと思います。

もし今、

「資格もないし、特別なスキルもない」

と感じているなら、一度だけでも、これまでの仕事を振り返ってみてください。

「資格」という名前がついていないだけで、あなたが何年もかけて身につけてきたものが、きっと何かあるはずです。

私自身も、まだ「自分には何ができるのか」を探している途中です。

だからこそ、これからも自分の経験を一つずつ振り返りながら、考えていきたいと思っています。

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