辞めたい。でも、辞めるのが怖い。30代からの転職で私が考えたこと

「もう、この会社を辞めたい」

そう思ったことはありますか?

でも、

「辞めたあと、どうするの?」

「次の仕事、見つかるかな」

「私には大したスキルがない」

「もう若くないし……」

そんなことを考えて、

結局、

今日も会社に行く。

私も、

何度もそんなことを考えました。

目次

「辞めたい」と思ったからといって、すぐ辞める必要はない

キャリアについて勉強するようになって、

最初に気づいたのは、

「辞めたい」と「今すぐ辞める」は別の話

だということです。

会社を辞めたいと思った。

それは、

自分の心からの大切なサインかもしれない。

でも、

その次に、

「では、何が嫌なのか?」

「何を変えたいのか?」

「辞めたら何をしたいのか?」

を考える必要があります。

私は、

以前はここを全部一緒に考えていました。

「会社が嫌」

↓

「辞めなきゃ」

↓

「でも次がない」

↓

「怖い」

↓

「やっぱり辞められない」

この繰り返し。

「転職するかどうか」を決める前に考えたこと

今なら、

いきなり求人サイトを開くのではなく、

まず、

「私は何が嫌なの?」

と考えます。

仕事内容?

人間関係?

上司?

勤務地?

働き方?

給料?

会社の規模?

将来性?

それとも、

仕事そのものではなく、

「この会社にいる自分」が嫌なのか。

ここを分けるだけでも、

かなり違います。

私の場合、「仕事が嫌」だけではなかった

私は、

前職でいろいろなことが重なっていました。

仕事そのものだけが嫌だったわけではありません。

職場の人間関係。

上司との関係。

組織の中での働き方。

細かいルール。

承認の多さ。

自分ではどうにもできないことに振り回される感覚。

そして、

「このままここにいていいのかな」

という気持ち。

一つだけなら、

我慢できたかもしれません。

でも、

いくつもの「小さな嫌」が積み重なって、

だんだん、

「もうここでは働き続けられない」

と思うようになりました。

だからといって、「次の仕事」がすぐ見つかったわけではない

ここが、

私にとって一番怖かったところです。

会社を辞めると、

当然ですが、

「次の会社」が必要になります。

でも、

私は、

「これがやりたい!」

という職業が、

最初から決まっていたわけではありません。

むしろ、

子どもの頃から、

「将来何になりたい?」

と聞かれるのが苦手でした。

銀行員になりたいわけでもない。

医師になりたいわけでもない。

教師になりたいわけでもない。

明確な夢があるわけでもない。

そんな自分を、

ずっと、

「私は何もない人間なのかな」

と思っていました。

36歳になっても、まだ迷っている

36歳になった今でも、

私は、

「これが私の天職です」

とは言えません。

キャリアコンサルタントの勉強を始めました。

人を支える仕事に興味があります。

採用や人材育成にも興味があります。

でも、

それだけで転職先を決められるわけではありません。

勤務地も大切。

働く環境も大切。

人間関係も大切。

一人で集中する時間も欲しい。

生活も大切。

だから、

まだ、

考えている途中です。

でも、「分からない」ことと「何もない」ことは違う

これは、

最近になって強く思うことです。

「何がしたいか分からない」

ということは、

「何も持っていない」

という意味ではありません。

私は、

これまでいろいろな仕事をしてきました。

会計補助。

請求書発行。

店舗運営。

トラブル対応。

一般事務。

経費精算。

小口現金管理。

請求書処理。

勤怠管理。

年末調整。

福利厚生。

健康診断。

社員の申請対応。

本社への報告。

振り返ってみると、

私は、

思っていたよりたくさんのことをやっていました。

「事務しかしていない」も、見方を変えれば違って見える

転職サイトを見ると、

「専門性」

「マネジメント経験」

「営業経験」

「ITスキル」

など、

華やかな言葉が並びます。

それを見ると、

「私には何もない」

と思ってしまう。

でも、

事務の仕事にも、

たくさんの能力が必要です。

正確に処理する。

期限を守る。

人から依頼されたことを管理する。

ミスを防ぐ。

複数の仕事を同時に進める。

相手に合わせて説明する。

トラブルが起きたら対応する。

周囲の状況を見て、

先回りして動く。

こういう力は、

求人票では、

一言では表現しにくい。

でも、

確かに、

仕事をしてきた中で身についたものです。

「資格がない」も、今から変えられる

私は、

キャリアコンサルタントの勉強を始めました。

きっかけは、

ヒューマンアカデミーで受けたキャリアカウンセリングでした。

もともとは、

リスキリング制度を利用して、

AIやWEBデザインのような、

これからの時代に役立ちそうなことを勉強しようと思っていました。

でも、

正直、

その分野がものすごく好きだったわけではありません。

むしろ、

少し苦手。

パソコンも、

普通程度。

得意というわけではありません。

そんな私が、

カウンセラーの方に、

これまでの退職理由や、

「本当は人と関わる仕事がしたい」

という気持ちを話しました。

そこで、

キャリアコンサルタントという仕事を教えてもらいました。

その瞬間、

「これだ」

と思いました。

それまで、

キャリアコンサルタントという仕事を、

ほとんど知りませんでした。

でも、

自分の中に、

ずっとあったものと、

急につながった感覚がありました。

40万円を超える講座を、私は即決した

普段の私は、

そんなに簡単に大きな買い物を決めません。

それなのに、

キャリアコンサルタントの講座は、

即決しました。

授業料は40万円を超えます。

それでも、

「これを勉強したい」

と思った。

もちろん、

カウンセラーの方が、

仕事として講座を勧めてくれたことも分かっています。

でも、

それでも、

私にとっては、

人生で初めて、

「これをやってみたい」

と思えた瞬間でした。

「今さら」ではなく、「今だから」

36歳になって、

私はようやく、

自分の興味や価値観を考えるようになりました。

VPIを受けて、

自分の興味を知りました。

キャリア・アンカーを学んで、

自分が譲れないものを考えました。

理想の職場環境についても、

一つずつ整理しています。

すると、

以前なら、

「今さらこんなことを考えても遅い」

と思っていたことが、

少し違って見えてきました。

36歳だからこそ、分かることもある。

20代の頃には、

分からなかったこと。

働いてみなければ、

分からなかったこと。

傷つかなければ、

気づかなかったこと。

そういうものが、

今の自分にはあります。

転職は「逃げ」なのか?

私は、

以前、

会社を辞めることに、

少し罪悪感がありました。

「せっかく正社員になったのに」

「安定した会社なのに」

「ここまで働いてきたのに」

「また辞めたら、続かない人だと思われる」

そんなことを考えました。

でも、

今は、

転職そのものが、

逃げだとは思いません。

もちろん、

どんな状況でも辞めればいい、

という話ではありません。

準備も必要です。

生活費も考えなければいけません。

次の仕事について調べる必要もあります。

でも、

自分の人生を立て直すために環境を変えることは、逃げとは限らない。

そう思えるようになりました。

ただし、「嫌だから辞める」だけでは次も苦しくなる

ここは、

自分自身への戒めでもあります。

今の会社が嫌だから、

次の会社ならどこでもいい。

それでは、

また同じことになるかもしれません。

だから、

私は、

次の仕事を探す前に、

「自分は何を大切にしたいのか」

を考えています。

東京には行きたくない。

人が多すぎる場所は苦手。

人間関係は穏やかなほうがいい。

細かすぎる承認やルールは苦手。

でも、

人を支える仕事には興味がある。

一人で集中する時間も欲しい。

生活も大切にしたい。

そういう条件を、

一つずつ言葉にする。

それが、

私にとっての転職準備です。

「辞めるか、辞めないか」の二択じゃなくてもいい

転職を考えると、

「今の会社に残る」

「辞めて転職する」

この二択に見えてしまいます。

でも、

その間にも、

いろいろな選択肢があります。

資格の勉強をする。

副業を試してみる。

興味のある仕事について調べる。

人の話を聞いてみる。

職場以外の人と交流する。

求人を見るだけでもいい。

キャリアカウンセリングを受けるのもいい。

実際に、

私は会社を辞めてから、

観光施設で以前一緒に働いていた方から声をかけてもらい、

繁忙期に月5回ほど、

手伝いに行っています。

これは、

自分からお願いしたわけではありません。

「また来てほしい」

と言ってもらえたことが、

とても嬉しかった。

10年ぶりに戻った場所でも、

「ああ、やっぱり私はここが好きだ」

と思いました。

こういう経験も、

自分がどんな環境を心地よいと思うのかを知る、

大切な材料になっています。

転職を迷っている人へ

もし今、

「辞めたい」

と思っているなら、

すぐに答えを出さなくてもいいと思います。

まず、

紙に書いてみる。

何が嫌なのか。

何なら続けられるのか。

どんな環境なら働きやすいのか。

これまでの仕事で、何が得意だったのか。

本当は、どんなことに興味があるのか。

そして、

「今の会社を辞めたい」のか、

「今の働き方を変えたい」のか、

を考えてみる。

似ているようで、

実は違うかもしれません。

私もまだ、答えを探している

私は、

36歳です。

「もう若くない」

と思うこともあります。

「事務しかしていない」

と思うこともあります。

「もっと早く何かを見つけていれば」

と思うこともあります。

それでも、

キャリアについて学び始めてから、

少しずつ、

自分の過去を肯定できるようになりました。

遠回りだったと思っていた経験も、

無駄ではなかった。

やりたいことがなかった時間も、

無意味ではなかった。

そして、

今になって、

初めて見つけたものもある。

だから、

今すぐ転職先を決めなくてもいい。

今すぐ、

「私はこれがやりたい」

と言えなくてもいい。

自分について考えることから、

始めてもいい。

転職は、

人生を一発で変えるためのイベントではなく、

「これからどんなふうに生きたいか」を考えるきっかけ

なのかもしれません。

私も、

まだ途中です。

でも、

以前より少しだけ、

自分の人生を、

自分の言葉で考えられるようになりました。

まだ、これから。

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