36歳の私がキャリアコンサルタントを目指したきっかけ。自分のキャリアを相談してみた

「これから、どうしよう」

仕事を辞めたあと、私はそんなことを考えていました。

前の会社では、長く働いてきました。

仕事も一通りできるようになっていました。

社員から頼られることもありました。

「仕事ができるね」

「どこに行っても大丈夫だね」

そんな言葉をかけてもらうこともありました。

それでも、自分では、

「私には何ができるんだろう」

と思っていました。

事務の仕事はできる。

でも、事務をずっと続けたいわけではない。

福祉にも興味を持った。

でも、福祉の仕事に進みたいわけでもない。

じゃあ、私はこれから何をしたいのだろう。

そんな状態でした。

目次

自分のキャリアを、自分だけで考えるのが難しかった

私はもともと、自分のことを深く考えるのがあまり得意ではありませんでした。

若い頃もそうでした。

「将来何になりたい?」

と聞かれても、明確な答えはありませんでした。

安定した仕事に就いて、結婚して、家庭を持って、普通に暮らせればいい。

そんなふうに考えていました。

だから、仕事そのものに「夢」を持っていたわけではありません。

そして40代になった今も、

「じゃあ、これから何をしたい?」

と聞かれると、簡単には答えられませんでした。

そこで、キャリアカウンセリングを受けてみた

退職後、これからのことを考える中で、私はヒューマンアカデミーのキャリアカウンセリングを受けました。

自分のこれまでの仕事について話しました。

どんな仕事をしてきたのか。

何が楽しかったのか。

何がつらかったのか。

これからどうしたいのか。

そんなことを話していきました。

そして、そのときに勧められたのが、

キャリアコンサルタント

という仕事でした。

「キャリアコンサルタント」という仕事を知らなかった

正直に言うと、それまで私はキャリアコンサルタントという仕事を、よく知りませんでした。

名前を聞いたことがある程度。

それが仕事になることも、資格があることも、詳しく知りませんでした。

だから、

「私にできるのかな?」

と思いました。

でも、話を聞いていくうちに、

「あれ?」

と思うことが増えていきました。

社員の相談に乗ること。

人の話を聞くこと。

困っている人をサポートすること。

その人に必要な情報を調べること。

相手の立場に立って考えること。

これまで仕事の中で自然にやってきたことが、少しずつ重なって見えてきたのです。

私が好きだった「気遣い」が、仕事になる?

私は前職で、社員と話すことが好きでした。

誰かが困っていたら、

「どうしたんだろう?」

と気になります。

申請のことで困っていれば、一緒に確認する。

必要な書類を調べる。

その人が困らないように先回りして準備する。

「ありがとう」

と言ってもらえると嬉しい。

これまで私は、こうしたことを「事務員として普通にやっていること」だと思っていました。

でも、キャリアカウンセリングを受けて、

「それは、あなたの強みなのでは?」

と見方を変えてもらいました。

自分では当たり前だと思っていることが、他の人から見ると「強み」になる。

これは、私にとって大きな発見でした。

「あなたの経験は、無駄じゃない」

私はこれまで、

観光施設、ヘルスケア施設、そしてインフラ系の会社など、いくつかの仕事を経験してきました。

会計。

請求書。

勤怠。

福利厚生。

社員対応。

備品管理。

本社への報告。

小口現金。

年末調整。

健康診断。

社宅や交通費などの申請。

行事の準備。

そして、社員からのさまざまな相談。

一つ一つを見ると、バラバラに見えます。

「私は結局、何の専門家なんだろう」

と思ったこともあります。

でも、キャリアカウンセリングを受けて、

「人を支える仕事をずっとしてきた」

という共通点が見えてきました。

もちろん、私は人事の専門家でも、福祉の専門家でもありません。

でも、

人が仕事をするために必要な環境を整える。

困っている人を支える。

相手の話を聞いて、必要なことを考える。

そういう経験は、確かに積み重なっていました。

「資格を取れば人生が変わる」と思ったわけではない

ここは誤解してほしくないところです。

私は、

「キャリアコンサルタントの資格を取れば、人生が一気に変わる!」

と思ったわけではありません。

資格を取ったからといって、すぐに仕事が見つかるとも限りません。

まして40代です。

未経験の分野に挑戦するのは、簡単なことではありません。

それでも、

「一度、ちゃんと学んでみたい」

と思いました。

キャリアについて学べば、自分自身のこれまでの経験も整理できる。

そして、これから誰かのキャリアを支える仕事にもつながるかもしれない。

そう思って、勉強を始めることにしました。

リスキリングという選択

そこで利用したのが、専門実践教育訓練給付制度です。

私は、リスキリングの制度を利用して、ヒューマンアカデミーでキャリアコンサルタントの勉強を始めました。

専門実践教育訓練給付制度では、一定の条件を満たす場合、受講費用について給付を受けられます。

私自身、この制度を知ったことで、

「40代から勉強を始める」

というハードルが少し下がりました。

もちろん、条件や支給額などは人によって異なります。

制度を利用する場合は、最新の情報を確認して、自分が対象になるのかを調べることが大切です。

私も最初は、

「こんな制度があるんだ」

と驚きました。

「もっと早く相談すればよかった」と思った

キャリアカウンセリングを受けて、一番印象に残っていることがあります。

それは、

「もっと早く、誰かに相談してもよかったのかもしれない」

ということでした。

私はこれまで、自分の仕事について一人で考えることが多かったと思います。

「この会社を辞めるべきか」

「この仕事を続けるべきか」

「資格を取ったほうがいいのか」

「転職できるのか」

そんなことを、自分の頭の中だけでぐるぐる考えていました。

でも、自分のことを誰かに話してみると、

自分では見えていなかった経験。

自分では当たり前だと思っていた強み。

自分でも気づいていなかった興味。

そんなものが見えてくることがあります。

キャリアは「答えをもらう」ものではなかった

キャリアカウンセリングを受ける前は、

「キャリアの専門家に相談したら、私に向いている仕事を教えてくれるのかな」

くらいに思っていました。

でも、実際にはそうではありませんでした。

「あなたはこの仕事が向いています」

と答えを渡されるというより、

「あなたはどうしたいですか?」

と、自分自身に問いかける時間だったのです。

それが、私には新鮮でした。

今まで私は、

「安定しているから」

「長く働けそうだから」

「周りが勧めるから」

という理由で仕事を選ぶことが多かったからです。

初めて、

「私はどうしたいんだろう?」

を考えるようになりました。

そして、私はキャリアコンサルタントを勉強し始めた

こうして私は、キャリアコンサルタントの勉強を始めました。

もちろん、勉強は簡単ではありません。

知らない理論家の名前が出てきます。

キャリア理論もたくさんあります。

カウンセリングの考え方も学びます。

法律や制度についても勉強します。

「こんなに覚えることがあるの?」

と思うこともあります。

それでも、学んでいると、

「これ、私のことじゃない?」

と思う瞬間があります。

過去の自分の選択を、キャリア理論を通して見直す。

なぜあの仕事が楽しかったのか。

なぜあの職場がつらかったのか。

なぜ福祉に惹かれたのか。

なぜ東京で働きたくなかったのか。

なぜ安定をこれほど大切にしてきたのか。

今までただの「自分の人生」だったものが、理論を通して少し違って見えてきます。

「自分を知ること」は、何歳からでもできる

キャリアコンサルタントの勉強を始めて、私は改めて思いました。

自分のことって、自分が一番分かっているようで、意外と分かっていない。

「私は何が好き?」

「どんな環境なら力を発揮できる?」

「何を大切にしたい?」

「どんな働き方なら無理なく続けられる?」

こうしたことは、仕事を何年も経験してから初めて分かることもあります。

だから、

40代から自分のキャリアを考え直すことは、遅すぎることではない。

むしろ、これまでの経験があるからこそ、考えられることもあるのだと思います。

あのキャリアカウンセリングがなかったら

もし、あのときキャリアカウンセリングを受けていなかったら。

私は今も、

「これから何をしよう」

と一人で悩んでいたかもしれません。

福祉の仕事に進んでいたかもしれない。

まったく別の資格を取っていたかもしれない。

何もしないまま、また事務職を探していたかもしれません。

どれが正解だったのかは分かりません。

でも、一つだけ確かなことがあります。

誰かに話を聞いてもらったことで、私は自分の可能性を少しだけ違う角度から見ることができた。

そして、その経験が、今の私の学びにつながっています。

「まだ、これから」

私は今も、キャリアコンサルタントを目指して勉強中です。

まだ資格を取得したわけでもありません。

これからどんな仕事をするのかも、すべて決まっているわけではありません。

それでも、以前とは違います。

「何をしたらいいか分からない」

から、

「分からないけれど、探してみよう」

と思えるようになりました。

それだけでも、私にとっては大きな変化です。

もし今、

「自分のキャリアが分からない」

「転職したいけれど、何が向いているのか分からない」

「40代から何か始めるのは遅い気がする」

と思っているなら。

一人で答えを出さなくてもいいのかもしれません。

誰かに話してみる。

キャリアカウンセリングを受けてみる。

気になる資格を調べてみる。

制度について調べてみる。

小さな一歩でも、自分のこれからを考えるきっかけになります。

私もまだ、途中です。

でも、

まだ、これから。

そう思って、今日も少しずつ進んでいます。

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