「私なんて、どこにも採用されない」転職活動を始める前に知っておきたかったこと

転職を考えたとき、

最初に求人を見る。

そして、応募条件を見る。

「経験3年以上」

「○○の経験必須」

「○○資格歓迎」

「Excel中級以上」

「コミュニケーション能力」

そんな言葉を見て、

私は何度も思いました。

「私なんて、どこにも採用されないんじゃない?」

事務しかしてこなかった。

特別な資格もない。

パソコンが特別得意なわけでもない。

36歳。

前職を辞めた。

ブランクもできるかもしれない。

そう考えると、

応募する前から落ち込んでしまいます。

目次

「応募していないのに、不採用になっている」

今思えば、

私は転職活動を始める前から、

自分で自分を不採用にしていました。

求人票を見て、

「これは無理」

「これは経験が足りない」

「こんな人、私より若い人を採るよね」

「資格がないから無理」

「大企業なんて無理」

と、

応募する前に諦める。

もちろん、本当に応募条件を満たしていない求人もあります。

でも、

「私には無理」という自己判断まで、企業の採用判断ではありません。

ここは、キャリアについて考えるようになってから気づきました。

自分を採用するかどうかは、企業が決める

当たり前のことなのですが、

これ、意外と忘れてしまいます。

求人票を見て、

「私にはスキルがない」

と思う。

でも、

企業側から見たら、

「この人の経験は使えそう」

と思うかもしれない。

私は実際に、

派遣社員から正社員に登用してもらいました。

仕事ぶりや責任感を評価してもらい、

正社員として働くことになりました。

さらに退職するときには、

「本社で活躍してほしい」

と言ってもらいました。

これは、

少なくとも私の仕事ぶりを評価してくれた人がいた

という事実です。

なのに私は、

「私には何もない」

と思っていた。

少し不思議ですよね。

自分の評価と、他人からの評価は違う

私たちは、

自分の仕事を毎日見ています。

だから、

「こんなの普通」

と思ってしまう。

請求書を処理する。

勤怠を確認する。

年末調整をする。

社員の申請を処理する。

問い合わせに答える。

期限までに終わらせる。

毎日やっているから、

「誰でもできる」

と思ってしまう。

でも、

自分が普通にできることが、他の人にとっても普通とは限りません。

私はそこに気づくのが遅かったです。

「仕事が早いね」は、転職で使える言葉だった

以前、

「仕事が早いね」

と言われたことがあります。

そのときは、

「ありがとうございます」

くらいでした。

でも今なら、

これは立派な評価だと思います。

仕事が早いということは、

単に作業速度が速いだけではありません。

優先順位を考える。

段取りをつける。

先回りして準備する。

締切を意識する。

何を先に処理するか判断する。

そういう能力があるということです。

これを、

「仕事が早いと言われました」

だけで終わらせるのではなく、

「複数の業務を優先順位づけし、期限を意識して処理してきました」

と表現できる。

同じ経験でも、

言葉にすると印象が変わります。

「気が利くね」も、ただの褒め言葉ではなかった

私は、

「気が利くね」

と言われるのも嬉しかったです。

以前は、

「性格を褒められただけ」

くらいに思っていました。

でも、

仕事に置き換えてみると、

  • 相手が必要とするものを考える
  • 状況を先読みする
  • 周囲の変化に気づく
  • 指示される前に動く
  • 相手が困らないように準備する

という力でもあります。

これも、

仕事で再現できる能力

なのだと思います。

「頼られているね」も、強みだった

社員から申請について相談される。

分からないことを聞かれる。

困ったときに声をかけられる。

私は、そういうこともありました。

当時は、

「事務員だから聞かれるだけ」

と思っていました。

でも、

誰にでも相談するわけではありません。

「この人に聞けば分かる」

「この人なら対応してくれる」

と思ってもらえていたから、頼ってもらえた。

そこには、

信頼

があったのだと思います。

そして、私は「人と関わる仕事」を探し始めた

これまでの私は、

「事務=人と関わらない仕事」

のように考えていました。

でも実際には、

社員の申請を支える。

相談に対応する。

本社と事業所の間をつなぐ。

困っている人の状況を確認する。

そういう仕事をしてきました。

だから、

「人と関わる仕事がしたい」

と思ったときも、

完全にゼロからのスタートではありません。

これまでの経験の中に、

すでに次のキャリアにつながる部分があったのです。

「未経験」という言葉に怯えすぎなくていい

もちろん、

未経験の仕事に転職するなら、

新しく覚えることがあります。

勉強も必要かもしれません。

資格が必要な場合もあります。

私もキャリアコンサルタントの勉強を始めました。

でも、

「未経験」

という言葉を見ただけで、

「自分には何もない」

と考えなくてもいい。

むしろ、

「これまでの何が使えるだろう?」

と考えてみる。

例えば、

事務経験なら、

正確さ。

期限管理。

段取り。

PC操作。

書類作成。

調整力。

サポート力。

問い合わせ対応。

これらは、別の仕事でも使える可能性があります。

転職活動は「自分を売り込む活動」でもある

私は「自分を売り込む」という言葉が、昔は苦手でした。

「そんなに自信満々に言えないよ」

と思っていました。

でも、

自慢することとは違うんですよね。

企業に、

「私はこういう経験があります」

と伝えるだけ。

「私は○○ができます」

「こういう仕事を任されてきました」

「こういうことを大切にして仕事をしてきました」

と伝える。

それを見て、

「うちで活かせそう」

と思う会社があれば、

マッチする。

それだけです。

全員に好かれる必要はない

これも大事だと思っています。

転職活動をすると、

「どこかに採用されなきゃ」

と思ってしまいます。

でも、

すべての会社に採用される必要はありません。

10社受けて、

10社全部から「ぜひ来てください」

と言われる必要もありません。

むしろ、

自分に合わない会社から採用されなくてもいい。

私には、

東京に行きたくない。

人が多すぎる職場は嫌。

自分で工夫できない環境は嫌。

仕事をしない人と一緒に働きたくない。

そういう明確な条件があります。

だから、

「採用されればどこでもいい」

ではありません。

「落ちた=自分に価値がない」ではない

これは、転職活動で一番覚えておきたいことかもしれません。

書類選考に落ちる。

面接に落ちる。

不採用になる。

それは、

「あなたには価値がありません」

という意味ではありません。

その会社が求めていた経験と、

自分の経験が、

その時点では合わなかった。

それだけかもしれません。

恋愛と少し似ています。

どんなに良い人でも、

全員と付き合えるわけではありません。

相性があります。

仕事にも、

相性があります。

私自身、まだ自信満々ではない

ここまで書いておいて、

「じゃあ私は自信満々なの?」

と言われたら、

全然そんなことありません。

今でも、

「私にできるかな」

と思うことがあります。

キャリアコンサルタントの勉強をしていても、

知らない言葉が出てくる。

難しい理論もある。

「本当に資格を取れるのかな」

と思う日もあります。

でも、

以前とは少し違います。

「できないかもしれない」
と
「何もない」
は違う。

ということが分かってきたからです。

「自信がついたから動く」ではなくてもいい

私は、

自信がついてから転職する。

自信がついてから資格を取る。

自信がついてから新しいことを始める。

そんな順番だと思っていました。

でも、

逆なのかもしれません。

少し動いてみる。

調べてみる。

誰かに相談してみる。

求人を見てみる。

自分の経験を書き出してみる。

勉強してみる。

そうすると、

「意外と私にもできるかも」

と思える瞬間が少しずつ出てくる。

自信は、動いた後についてくることもある。

私は今、そんなふうに感じています。

もし「自分にはスキルがない」と思ったら

一度、

「資格は何を持っていますか?」

ではなく、

「これまで、何を任されてきましたか?」

と自分に聞いてみてください。

そして、

「どんなことを褒められた?」

「誰に頼られた?」

「何なら苦労せずにできた?」

「どんな仕事なら時間が早く過ぎた?」

「逆に、何が本当に嫌だった?」

を書き出してみる。

そこには、

履歴書にはまだ書いていない、

あなたのキャリアの材料

が眠っているかもしれません。

私もまだ、自分のキャリアを作っている途中

私は36歳。

まだキャリアの途中です。

キャリアコンサルタントの資格も、

これからです。

次にどんな仕事をするのかも、

まだ決まっていません。

でも、

「事務しかしてこなかった」

「資格がない」

「特別なスキルがない」

だから、

「もう遅い」

とは思わなくなりました。

これまで働いてきた時間は、

消えません。

経験も、

失敗も、

褒められたことも、

嫌だったことも、

全部、

これからの仕事選びの材料になります。

だからもし今、

「私なんて、どこにも採用されない」

と思っている人がいたら。

まだ応募していないのなら、

企業の代わりに、自分で不採用を出さなくてもいい。

あなたを採用するかどうかを決めるのは、

あなた自身ではありません。

まずは、

「こんな私でも、応募してみようかな」

からでいい。

そして、

一つ応募してみる。

一つ調べてみる。

一人に相談してみる。

一つ勉強してみる。

それだけでも、

昨日とは少し違う場所に立っています。

私も、

まだその途中です。

36歳。

自信がなくても、

迷っていても、

完璧じゃなくても。

まだ、これから。

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