求人票だけでは分からない。転職してから後悔しないために、職場の人間関係をどう見るか

転職先を探すとき、あなたは何を見ますか?

給与。

年間休日。

福利厚生。

勤務地。

仕事内容。

残業時間。

もちろん、どれも大切です。

私も以前は、そうした「条件」をかなり重視していました。

そして実際に、私が長く勤めたインフラ系の会社は、条件だけを見れば、とても恵まれた会社でした。

それでも私は、最後には退職しました。

理由の一つは、職場の人間関係と環境でした。

この経験から、私は「良い会社」と「自分に合う会社」は違うのだと、身をもって知りました。

目次

求人票には「上司との相性」は書いていない

求人票には、

「年間休日120日」

「福利厚生充実」

「残業少なめ」

「アットホームな職場」

など、さまざまな情報が書かれています。

でも、そこには書かれていないことがあります。

直属の上司がどんな人なのか。

一緒に働く人がどんな人なのか。

仕事をしない人がいた場合、誰がその仕事を背負うのか。

困ったときに相談できる人がいるのか。

職場で意見を言える雰囲気なのか。

そして、

「自分がここで毎日働いて、心穏やかに過ごせるのか」

ということです。

私は、これがとても大切なことだったと、退職してから気づきました。

私の前職は、条件だけならかなり良かった

私が正社員として働いていたインフラ系の会社は、給与も高く、福利厚生も充実していました。

資格を取れば資格手当がつき、頑張った分だけ給与にも反映されました。

休暇制度も整っていました。

住宅面での福利厚生もあり、生活面ではかなり恵まれていました。

病気をした経験がある私にとって、休職や病欠などの制度が整っていることも大きな安心材料でした。

「これ以上の待遇の会社には、もう出会えないかもしれない」

本気でそう思っていました。

だからこそ、辞めることは簡単ではありませんでした。

それでも最後の1年は、毎日「辞めたい」と思っていた

最後の1年ほどは、職場環境が大きく変わりました。

所長が変わりました。

直属の上司である課長にも、頼りなさを感じるようになりました。

さらに、仕事をしない人がいて、その分の負担が自分にかかってきました。

私は、それまでかなり積極的に仕事をしてきました。

社員のために何ができるか考え、職場改善にも取り組みました。

資格の勉強もたくさんしました。

社内評価も高く、仕事を任せてもらえることは嬉しかったです。

でも、最後の頃には、そんな気持ちもすっかり消えていました。

「どうして私ばかり」

「なんで仕事をしない人の分までやらなければいけないんだろう」

そんな不満が積み重なっていきました。

職場にいるだけでストレスを感じるようになりました。

毎朝、会社に向かうときには、

「早く帰りたい」

と思っていました。

人間関係のストレスは、給与では埋められなかった

私は当時、給与が高いことを何度も自分に言い聞かせていました。

「こんなに給与をもらえるんだから」

「福利厚生もいいんだから」

「安定しているんだから」

「辞めたらもったいない」

そうやって、辞めたい気持ちを押し込めようとしていました。

でも、あるとき気づきました。

給与は、出勤している時間の苦痛を消してくれるものではない。

給与が高いからといって、嫌な人と毎日一緒にいることが平気になるわけではない。

福利厚生が良いからといって、毎朝会社に行くのが嫌ではなくなるわけでもない。

もちろん、お金は大切です。

生活のためには必要です。

でも、

「条件が良いから我慢できるはず」

という考え方には限界があるのだと思います。

私が次の職場で一番見たいもの

この経験をしてから、私は仕事選びの基準が変わりました。

もちろん給与も見ます。

休日も見ます。

仕事内容も見ます。

でも、それと同じくらい、

「どんな人と働くのか」

を大切にしたいと思っています。

特に気になるのは、直属の上司です。

上司は、毎日の仕事にかなり大きな影響を与えます。

どれだけ仕事内容が自分に合っていても、上司との相性が悪ければ、毎日が苦痛になることがあります。

反対に、多少大変な仕事でも、上司や同僚が信頼できる人なら頑張れることがあります。

面接で「人間関係は良いですか?」と聞いても分からない

では、どうやって見極めればいいのでしょうか。

「職場の人間関係は良いですか?」

と聞いてみるのも一つですが、おそらく、

「良好です」

と答えられて終わる可能性が高いでしょう。

そこで、少し質問を変えてみるのもいいと思います。

例えば、

「このポジションで、現在働いている方はどんな方ですか?」

「この仕事で大変なことは何ですか?」

「入社した方が最初につまずきやすいことはありますか?」

「分からないことがあった場合、どのように質問することが多いですか?」

「上司の方とは、普段どのように仕事の相談をされていますか?」

こうした質問をすると、職場の雰囲気が少し見えてくることがあります。

「社員の表情」も見ておきたい

もし職場見学ができるのであれば、私はぜひ見ておきたいと思っています。

仕事をしている社員の表情。

挨拶をしているか。

社員同士がどんな話し方をしているか。

上司が部下にどう接しているか。

質問したとき、相手がこちらの話を聞いてくれるか。

こうしたものは、求人票には書かれていません。

もちろん、一度の職場見学だけですべて分かるわけではありません。

それでも、**「なんとなく嫌な感じがする」**という自分の感覚を無視しないことは大切だと思います。

「人間関係が良い会社」より、「尊重される会社」がいい

私は、「みんな仲良し」という職場を求めているわけではありません。

仕事なので、全員と親友になる必要はないと思っています。

むしろ、私は基本的には仕事に集中したいタイプです。

人との関わりも大切ですが、ずっと雑談をしていたいわけではありません。

私が求めているのは、

必要なときに助け合えること。

仕事をきちんとすること。

相手の価値観を尊重すること。

自分の意見や工夫を認めてもらえること。

そして、

仕事をしない人の負担を、特定の人だけが背負わないこと。

「仲が良い」よりも、「お互いを尊重できる」。

私は、そんな職場のほうが長く働けると思っています。

年齢や性格だけで判断しないことも大切

私は以前、職場で年齢の高い方との関係に苦労しました。

その経験から、「高齢の人が苦手なのでは?」と思われるかもしれません。

でも、実際には私は以前から高齢の方と仲良くすることが好きでした。

私が苦手なのは年齢ではありません。

頑固、傲慢、自分の価値観を押し付ける、仕事をしない。

そうした「老害気質」のようなものが苦手なのです。

逆に、年齢に関係なく、穏やかで柔軟な人、一生懸命仕事をする人、周囲を尊重する人とは一緒に働きたいと思います。

これは、転職先を選ぶときにも忘れたくないことです。

「若い人が多いから良い」

「ベテランが多いから安心」

と年齢だけで判断するのではなく、どんな人なのかを見る。

それが大切なのだと思います。

次の転職では、「条件」だけで会社を選ばない

以前の私は、待遇の良さを失うことが怖くて、なかなか会社を辞められませんでした。

今でも、あの会社の待遇が良かったことは事実です。

辞めたことを後悔しているわけではありませんが、

「本当に辞めて大丈夫なのかな」

と何度も迷ったことは覚えています。

だからこそ、これから転職をするなら、給与だけを見て決めることはしないと思います。

給与。

休日。

福利厚生。

仕事内容。

勤務地。

そして、

人間関係。

さらに、

自分らしく働けるか。

その全部を見て判断したい。

「この会社なら、5年後も働いていたい」と思えるか

転職するとき、

「ここなら今より条件がいい」

だけではなく、

「ここで5年後も働いていたいと思えるかな」

と考えてみるのもいいかもしれません。

もちろん、5年後のことなんて誰にも分かりません。

会社の状況も、人間関係も、自分の生活も変わります。

それでも、

「この人たちとなら働けそう」

「この上司なら相談できそう」

「ここなら自分なりの工夫ができそう」

「仕事とプライベートを両立できそう」

そんな感覚があるかどうか。

私は、これからはそういう部分も大切にして仕事を選びたいと思っています。

「良い会社」ではなく「自分に合う会社」を探す

私は以前、

「こんなに良い会社を辞める私は、贅沢なのではないか」

と思っていました。

でも、今はそう思いません。

会社の評価と、自分の幸福度は別のものだからです。

世間から見れば良い会社でも、自分に合わないことはあります。

逆に、規模が小さくても、給与が少し低くても、自分が穏やかに働ける会社はあるかもしれません。

大切なのは、

「他人から見て良い会社か」ではなく、「自分にとって無理なく働き続けられる会社か」。

転職で迷ったとき、私はこの視点を忘れないようにしたいと思います。

そして、もし今、

「給与は悪くないけれど、毎日つらい」

「職場の人間関係が苦しい」

「このまま何年も働いていいのかな」

と思っている人がいたら。

すぐに辞める必要はないと思います。

まずは、自分が何に苦しんでいるのかを整理してみる。

給与なのか。

仕事内容なのか。

働き方なのか。

それとも、人間関係なのか。

そして、次の職場では何を大切にしたいのかを考えてみる。

転職は、「今より条件の良い会社」を探すだけではない。

「今度は、自分に合う環境で働きたい」と考えることでもある。

私自身、これからも自分に合う働き方を探していきたいと思います。

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